日本語には同じ「はかる」と読む漢字がいくつも存在します。その中でもよく使われるのが 「計る」「測る」「量る」 の3種類。
読み方は同じでも、意味や使う場面は微妙に異なります。
「どの漢字を使えばいいの?」と迷った経験がある人も多いでしょう。
この記事では、「計る」「測る」「量る」それぞれの意味と使い分け方を例文付きでわかりやすく解説します。
「計る」の意味と使い方
意味
- 時間・数値・予定などを算出すること。
- 未来や計画に関する「見積もる・計算する」というニュアンス。
例文
- 会議の所要時間を計る。
- 到着までの時間を計る。
- 今後の成長を計る。
👉 「計算」や「計画」と同じ漢字なので、時間や計画に関することに使う。
「測る」の意味と使い方
意味
- 長さ・高さ・深さ・広さ・温度など、物理的な長さや大きさを測定すること。
例文
- 川の深さを測る。
- 部屋の広さを測る。
- 体温を測る。
👉 「観測」「測定」と同じ漢字なので、物理的な数値の測定に使う。
「量る」の意味と使い方
意味
- 重さや分量を調べること。
- 特に食品や物質の重量・容量に関連する。
例文
- 小麦粉の重さを量る。
- 荷物の重量を量る。
- 酒の分量を量る。
👉 「重量」「分量」と同じ漢字なので、重さや量の測定に使う。
3つの違いを比較
| 漢字 | 主な意味 | 使用場面 | キーワード |
|---|---|---|---|
| 計る | 時間・数・計画を算出 | 時間、日程、計算 | 計算・計画 |
| 測る | 長さ・距離・温度を測定 | 川、部屋、体温 | 測定・観測 |
| 量る | 重さ・分量を測定 | 食材、荷物、容量 | 重量・分量 |
まとめ
- 計る:時間や計画に関すること(例:所要時間を計る)
- 測る:長さや距離、温度など物理的な大きさを調べる(例:体温を測る)
- 量る:重さや分量を調べる(例:荷物を量る)
どの漢字も「はかる」と読むため混同しやすいですが、計=計算、測=測定、量=重量と覚えると使い分けがスムーズになります。
