年末の「仕事納め」は、一年間の労をねぎらい、取引先や同僚、部下や上司に感謝を伝える大切な節目の挨拶です。
しかし、「形式的になりすぎないか」「相手によって言葉を変えるべきか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、年末の仕事納めにふさわしい挨拶の書き方や例文テンプレートを、取引先・社内・メール・スピーチの場面ごとに解説します。
感謝をしっかり伝えつつ、新年への期待を込めた言葉選びのポイントを押さえて、好印象で一年を締めくくりましょう。
年末の仕事納め挨拶の基本マナー
1. 感謝を最優先に
- 取引先 → 支援や協力への感謝
- 社内（上司・部下・同僚） → 一年間の努力への労い
2. 新年への前向きな言葉を添える
- 「来年も変わらぬご指導を」
- 「新しい年も共に成果を」
3. 簡潔・丁寧にまとめる
- スピーチは1〜2分
- メールは3〜4文で十分
取引先への年末挨拶（例文テンプレート）
メール文例
件名：年末のご挨拶
◯◯株式会社
△△様
拝啓 師走の候、貴社におかれましては益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
本年は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
来年も変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げますとともに、
貴社のご発展と皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
敬具
📌「師走の候」以外のバリエーションはこちらに掲載
参考記事：【時候の挨拶】季節別の例文一覧｜春夏秋冬・月別に使える文例集
電話での一言
- 「本年も大変お世話になり、誠にありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。」
社内向けの年末挨拶（上司・部下・同僚）
上司から部下へのスピーチ例
- 「皆さん、本年も一年間ご尽力いただき、本当にありがとうございました。新年もまた力を合わせて頑張っていきましょう。」
同僚へのカジュアル挨拶
- 「今年も一緒に仕事ができて楽しかったです。来年もよろしく！」
部下から上司への挨拶
- 「一年間、ご指導いただきありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。」
年末挨拶のスピーチ（社内行事向け）
1分スピーチ例
「皆さま、本年も大変お疲れさまでした。一人ひとりのご尽力により、無事に一年を終えることができました。新しい年も目標に向かって力を合わせ、より一層の成果を上げられるようにしていきたいと思います。どうぞ良いお年をお迎えください。」
カジュアルな年末メール（親しい取引先・社内向け）
件名：今年もありがとうございました！
今年一年、大変お世話になりました。
来年も一緒に頑張っていければと思います。
良いお年をお迎えください！
感謝の伝え方を強調するポイント
- 相手がしてくれた具体的なことに触れる
- 「◯◯のプロジェクトで多大なるご協力をいただきました」
- 来年につなげる言葉を入れる
- 「来年もご一緒に挑戦できることを楽しみにしています」
NG表現と注意点
- 「ご苦労さま」は目上に使わない → 「お疲れさまでした」を。
- 長すぎる挨拶は避ける → 簡潔に。
- 形式だけで心がこもっていない → 感謝＋前向きな言葉を必ず入れる。
まとめ
年末の仕事納めの挨拶は、形式ではなく感謝を伝えることが一番の目的です。
取引先には協力への御礼を、社内では仲間や部下への労いを中心に据え、最後に新年への前向きな一言を添えましょう。
本記事のテンプレートを活用すれば、メール・スピーチ・対面の場面でも自然に挨拶ができ、好印象で一年を締めくくることができます。
