はじめに
ある日、自宅のポストをのぞくと…宛名がまったく知らない人の郵便物が。
こんな経験、ありませんか?
じつはこれ、けっこうよくあるトラブルなんですが、正しい戻し方を知っている人は意外と少ないんです。
「とりあえずポストに入れ直しちゃえ」
「管理人さんのところに置いとけばいいか」
…そんな“なんとなく”の対応をしてしまうと、郵便物が紛失したり、個人情報トラブルにつながることもあるので注意が必要です。
実はこのケース、日本郵便の公式ガイドラインや郵便法で、ちゃんとした対応方法が決められています。
この記事では、
などを、具体的な手順つきでわかりやすく紹介していきます。
「ただ戻せばいいんでしょ?」では済まない、意外と大事なこの対応。
この記事を読めば、いざというときトラブルを防ぎながらスマートに処理できますよ📮
✅ 対応手順ステップ
間違って届いた郵便物、正しく戻す基本の流れ
【STEP 1】開封せずに中身を確認(※重要)
まずは、宛名・住所を確認。
明らかに別人(たとえば前の住人、近隣の部屋、まったく知らない名前など)なら、自分宛でないことを確かめましょう。
📌 中身が気になっても、絶対に開けてはいけません!
※開封は郵便法に触れるおそれがあります(後述)
【STEP 2】付箋やメモに理由を書いて貼る
封筒やハガキに直接書き込まず、付箋や紙を貼って理由を明記しましょう。
(テープやのりでしっかり貼るのがベター)
文例テンプレは下で紹介します👇
【STEP 3】そのままポストに投函
近所のポスト(日本郵便のもの)に投函すればOK。
宛名の上にメモが貼ってあれば、配達員さんが対応してくれます。
💡 切手を貼る必要はありません!
📝 文例テンプレ(付箋やメモに書く内容)
メモは簡潔&丁寧にがポイント。以下から当てはまるものを選んで使ってください。
■ 自分の家ではない場合(前の住人・完全な誤配など)
この方は現在この住所にお住まいではありません。
お手数ですが、お戻しをお願いいたします。
■ 部屋番号違い(集合住宅でありがち)
部屋番号違いかと思われます。
別の部屋宛の郵便物です。ご確認をお願いします。
■ まったく身に覚えのない宛名
宛名の方を存じ上げません。
こちらの住所とは無関係と思われます。
✔ メモの右下に日付を書いておくと、配達員さんにも親切です!
🚫 間違って開封してしまったときは?
うっかり開けてしまった場合は、封を閉じて、開封済みであることをメモで伝えましょう。
■ 開封済み文例
誤って開封してしまいました。申し訳ありません。
お手数ですが、お取り扱いをお願いいたします。
○月○日
⚠ 郵便物を故意に開けるのは郵便法違反になる可能性があります。
(※第42条:正当な理由なく開けると、1年以下の懲役または50万円以下の罰金)
🚚 他社のメール便だった場合(ヤマト・佐川・Amazonなど)
郵便物ではなく、「メール便(ポスト投函型の宅配)」の場合は、対応が変わります。
■ 配送業者別・誤配の対応方法まとめ
| 配送業者 | 誤配時の対応 |
|---|---|
| 日本郵便 | 郵便ポストに再投函(メモ添付) |
| ヤマト運輸 | 最寄りの営業所に電話 or LINE連絡(伝票番号必要) |
| 佐川急便 | コールセンターへ連絡(再集荷依頼) |
| Amazon(自社配送) | アプリのカスタマーサポートから「誤配」を選択 |
| 楽天・その他EC | 出品者やショップ経由で対応を依頼することが多い |
✔ メール便には送り主の情報がない場合もあるので、伝票やバーコードを写真で記録しておくと安心です。
🏢 集合住宅でありがちなケース別アドバイス
● パターン①:部屋番号だけ違う → 管理人に預けず、ポストに戻す
「似たような部屋番号」での誤配はよくある話。
でも、管理人室に置くとトラブルになりやすいので、原則として郵便ポストへ戻しましょう。
● パターン②:前の住人の郵便物が定期的に届く
これは「転送届」が切れている可能性があります。
何度も届くようなら、「現在お住まいではありません」のメモ付きでポスト投函を継続しましょう。
📌 頻度が高いときは、配達員さんに直接伝える or 管轄の郵便局に相談するのもアリ!
✅ まとめ:正しく戻せばトラブル回避につながる
📎 付録:対応メモ用テンプレート(コピーして使えます)
宛名の方はこの住所にはお住まいではありません。
ご確認のうえ、お手数ですがお取り扱いをお願いいたします。
〇月〇日
部屋番号違いのようです。再配達をお願いいたします。
〇月〇日

