町内会のお祭りは、地域の交流を深める楽しいイベントですが、多くの人が集まるため事故やトラブルのリスクも伴います。
来場者がケガをしたり、模擬店の火気から火災が発生したりと、思わぬアクシデントに備えるには「保険加入」が欠かせません。
しかし「どんな保険が必要?」「加入方法や費用は?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、町内会のお祭りで必要な保険の種類や加入の流れ、費用の目安、注意点をわかりやすく解説します。
町内会のお祭りで必要になる保険の種類
お祭りの性質や規模に応じて、以下のような保険が検討されます。
1. イベント保険(行事保険)
- 来場者やスタッフがケガをした際の治療費や損害賠償を補償
- 模擬店での事故や、会場内での転倒事故などに対応
- 町内会のお祭りで最も利用される保険
2. 傷害保険(参加者・スタッフ用)
- お祭りの準備や当日作業中に、スタッフや参加者がケガをした場合に補償
- ボランティアも対象に含められる場合がある
3. 賠償責任保険
- 模擬店の火事や設備の倒壊で、第三者に損害を与えた場合の賠償責任を補償
- 火気使用やテント設営を伴うお祭りでは必須級
4. 動産保険(機材・備品用)
- 借りた音響設備やテントなどが破損・盗難に遭った場合を補償
- 大規模イベントで導入されやすい
保険加入の流れ
町内会が主催する場合は、以下の流れで加入するのが一般的です。
- 町内会で必要な補償範囲を確認
→ 来場者、スタッフ、模擬店、設備などリスクを洗い出す。 - 保険会社または代理店に相談
→「イベント保険」「行事保険」と伝えるとスムーズ。 - 見積もりを取得
→ 参加人数や開催日数、規模によって費用が変動。 - 町内会で承認・予算決定
→ 総会や役員会で費用負担を確認。 - 保険加入手続き
→ 開催日より前に契約完了する必要あり。
費用の目安
イベント保険や行事保険の費用は以下のように設定されることが多いです。
- 小規模イベント(100人前後・1日)
→ 数千円〜1万円程度 - 中規模イベント(500人前後・模擬店あり)
→ 1万円〜3万円程度 - 大規模イベント(1000人以上・数日間)
→ 5万円以上になる場合も
※火気使用やステージ設営などリスクが高い場合、保険料も上がる傾向があります。
保険加入時の注意点
- 火気使用の有無を必ず申告(模擬店でのガス・電気使用など)
- 来場者数や規模を正確に伝える(虚偽申告は補償対象外の可能性)
- 町内会名義で加入する(個人名義だと補償対象外になる場合がある)
- 自治体や上部団体が保険に加入しているか確認(二重契約の防止)
- 補償範囲を細かくチェック(スタッフのケガが対象か、備品破損が対象かなど)
まとめ
町内会のお祭りでは「イベント保険(行事保険)」を中心に、規模や内容に応じて傷害保険や賠償責任保険を組み合わせるのが安心です。
加入の流れは、まずリスクを洗い出し、保険会社に相談して見積もりを取り、町内会で承認するのが基本。
費用は規模に応じて数千円〜数万円が目安です。
安全に楽しいお祭りを開催するためにも、早めに保険の準備を進めましょう。
👉 おすすめ記事:
- 町内会のお祭り手伝いって何するの?初参加でも安心な準備・役割ガイド
- 町内会のお祭りで寄付をする際の正しい表書き方法とは?ご祝儀袋の選び方とマナーも
- お祭りの盛り上がりを支える!町内会お祭りの開催費用について
- 町内会の回覧板お知らせ文例集|季節行事・清掃・防犯まで使えるテンプレート

