「砂糖の代わりにデーツシロップを使うと体にいい」と聞いたことはありませんか?
デーツ(ナツメヤシの実)を煮詰めて作られる天然甘味料は、ビタミンやミネラルが豊富で健康志向の人に人気です。
しかし「結局は糖分だから体に悪いのでは?」と不安に思う人も。
本記事では、デーツシロップの栄養や摂取量の目安、はちみつやメープルシロップとの比較を通して、賢い甘味料の選び方を解説します。
デーツシロップとは?
デーツ(ナツメヤシの果実)を煮詰めて作る濃縮シロップ。
砂糖に比べて低GI食品とされ、血糖値の急上昇を抑えやすいのが特徴です。
鉄分・カリウム・マグネシウム・ポリフェノールなどが含まれ、栄養価の高さから「天然のエネルギードリンク」とも呼ばれています。
デーツシロップは体に悪いのか?
メリット
- ビタミン・ミネラルが豊富:精製糖より栄養が残っている
- 低GIで血糖値に優しい:糖尿病予防に配慮しやすい
- 抗酸化作用:ポリフェノールが体内の酸化ストレスを軽減
注意点
- 糖質は多い:大さじ1杯で約50〜60kcal、糖質は10g以上
- 過剰摂取は肥満や虫歯リスクに
- 糖尿病患者は医師の指導が必要
つまり「砂糖より体に良い可能性はあるが、摂りすぎれば同じくリスクはある」と考えるのが現実的です。
1日の摂取量の目安
厚生労働省の推奨によると、成人の砂糖摂取量は1日50g未満が望ましいとされています。
デーツシロップは糖質が多いため、**大さじ1〜2杯(10〜20g程度)**が適量。料理や飲み物に「甘み付け」として少量取り入れるのが安心です。
他の甘味料との比較
甘味料 | 栄養価 | GI値 | 注意点 |
---|---|---|---|
白砂糖 | ほぼなし | 高 | 急激な血糖値上昇 |
はちみつ | ビタミン・酵素 | 中 | 乳児にはNG |
メープルシロップ | ミネラル | 中 | 値段が高め |
デーツシロップ | 鉄分・カリウム・ポリフェノール | 低 | 糖質自体は多い |
どの甘味料も「摂りすぎればリスクあり」。その中でデーツシロップは栄養補給も兼ねられる点が魅力です。
上手に取り入れるコツ
- コーヒーや紅茶の甘味料に置き換える
- ヨーグルトやオートミールにかける
- 煮物やドレッシングに少量活用
- 「甘み+栄養補給」と割り切り、控えめに使う
まとめ:体に悪いのは「量の問題」
デーツシロップは砂糖より栄養価が高く、血糖値にも配慮しやすい甘味料です。
ただし糖質を含む点では変わらず、摂りすぎれば肥満や生活習慣病リスクは避けられません。
大さじ1〜2杯を目安に、砂糖の代替として上手に活用すれば、日常の甘味をより健康的に楽しめます。