「やっと昇進できた!」
「今年は昇給があるかな?」
──会社員なら誰しも耳にする言葉ですが、「昇進」と「昇給」の違いを正しく説明できますか?
どちらもキャリアに関わる大切な制度ですが、意味を取り違えると誤解や期待外れにつながることもあります。
この記事では、「昇進」と「昇給」の違いをわかりやすく整理し、会社制度の基本をやさしく解説します。
「昇進」とは?
意味
「昇進」とは、 役職や地位が上がること を指します。
たとえば、主任から係長へ、課長から部長へといった ポジションのランクアップ が「昇進」です。
特徴
- 役職が変わる
- 責任範囲が広がる
- 部下を持つことが増える
使用例
- 彼は課長に昇進した
- 昇進試験に合格した
- 昇進すると評価制度も変わる
「昇給」とは?
意味
「昇給」とは、 給与額が上がること を指します。
役職は変わらなくても、基本給や手当が増える場合があります。
特徴
- 役職はそのままでも給与が上がる
- 定期昇給(毎年のベースアップ)や業績評価による昇給がある
- 昇進と連動して昇給するケースも多い
使用例
- 毎年4月に定期昇給がある
- 成績優秀者は特別昇給が認められる
- 昇給額は人事評価で決まる
「昇進」と「昇給」の違いを比較
| 項目 | 昇進 | 昇給 |
|---|---|---|
| 意味 | 役職・地位が上がる | 給与額が上がる |
| 変化するもの | ポジション・肩書き | 基本給・手当 |
| 関連性 | 昇進すれば昇給するケースが多い | 昇給しても昇進しない場合がある |
| 例 | 課長 → 部長 | 月給25万 → 27万 |
間違えやすいケース
- 誤用例1:「今年は昇進があったから給料が上がる」
→ 正しくは「昇給」。役職アップ=昇進、給与アップ=昇給。 - 誤用例2:「定期昇進で給料が増える」
→ 定期的にあるのは「昇給」。昇進は試験や評価を経て行われることが多い。
まとめ
- 昇進=役職が上がること(地位・ポジションの変化)
- 昇給=給与が上がること(お金の増加)
両者は連動することもありますが、必ずしも同じではありません。
会社制度を正しく理解しておけば、自分のキャリアプランを考えるときに混乱せずに済みます。
