年末のご挨拶として贈る「お歳暮」。品物選びと同じくらい大切なのが、添える挨拶文です。
取引先や上司、親戚など、相手との関係性によって表現を変える必要があります。
「形式的すぎると堅苦しい」「カジュアルすぎると失礼にあたる」など、文面に悩む方も多いでしょう。
本記事では、お歳暮にふさわしい挨拶文の文例を相手別に紹介し、好印象を与えるためのマナーや注意点も解説します。
お歳暮の挨拶文を書くときの基本マナー
- 冒頭に時候の挨拶を添える
- 例:「師走の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。」
- 感謝の気持ちを明確に伝える
- 「日頃のご厚情に感謝申し上げます」など。
- お歳暮を贈る旨を伝える
- 「心ばかりの品をお送りいたしました」など。
- 結びは相手の健康や発展を祈る言葉で締める
- 「良いお年をお迎えください」など。
取引先向けお歳暮の挨拶文例
手紙・送付状
拝啓 師走の候、貴社におかれましては益々ご繁栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
日頃の感謝の気持ちを込め、心ばかりの品をお贈りいたしました。
ご笑納いただければ幸いに存じます。
来年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げますとともに、
貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
敬具
メールでの簡易文例
- 「日頃のご支援に心より感謝申し上げます。ささやかではございますが、お歳暮をお送りいたしました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。」
上司・目上の方へのお歳暮挨拶文例
拝啓 歳末の候、○○様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。
本年中はひとかたならぬご指導を賜り、誠にありがとうございました。
感謝の気持ちを込めて、心ばかりの品をお贈りいたします。
ご笑納いただければ幸いです。
来年も引き続きご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
敬具
📌「歳末の候」以外のバリエーションはこちらに掲載
参考記事:【時候の挨拶】季節別の例文一覧|春夏秋冬・月別に使える文例集
親戚・身内へのお歳暮挨拶文例
- 「今年も一年、温かく見守っていただきありがとうございました。ささやかですが感謝の気持ちとしてお歳暮を贈らせていただきます。寒さが厳しくなりますので、どうぞお体を大切にお過ごしください。」
- 「今年も何かとお世話になりました。皆さまどうぞ良いお年をお迎えください。」
カジュアルに使える一言メッセージ
- 「いつもありがとうございます。来年もよろしくお願いします!」
- 「寒い日が続きますので、あたたかくしてお過ごしください。」
- 「今年も一年、大変お世話になりました。良いお年を!」
お歳暮の挨拶で気をつけたい注意点
- お返しは不要と伝える場合もある
→ 「お心遣いはどうぞなさいませんよう」など一言添える。 - 相手を間違えない
→ 宛名・肩書きを正確に記載。 - 「ご苦労さま」は使わない
→ 目上には必ず「お疲れさま」「ご健勝」などを使用。 - 簡潔にまとめる
→ 長文は避け、感謝と祈念を簡潔に。
まとめ
お歳暮の挨拶文は、感謝の気持ちを丁寧に伝えつつ、新年への良い願いを添えることが大切です。
取引先・上司・親戚など、相手との関係に合わせて文例を使い分けることで、より誠意が伝わる挨拶になります。
ぜひ本記事のテンプレートを参考に、気持ちのこもったお歳暮の挨拶を作成してください。