はじめに
文章を書いているときに、「おさまるって、漢字にした方がいいのかな?」と迷ったこと、ありませんか?
たとえば——
このように、同じ「おさまる」でも使い方によって漢字が変わるので、意外とややこしいんです。
実はそれぞれ、意味のポイント(焦点)がちょっとずつ違うんです。なので、文脈に合わせて使い分けるのが大事。
この記事では、まず「収まる」「納まる」の基本的な意味をサクッと確認しつつ、ついでにややこしい「治まる」「修まる」も整理。
さらに、迷ったときの簡単な見分け方や、すぐ使える例文、メールやビジネス文書での判断のコツもご紹介します。
「ひらがなでもいい?」という疑問にもお答えしますので、安心して読んでくださいね!
「おさまる」って、どの漢字?使い分けガイド!
✨まずは基本の2つ:「収まる」と「納まる」
この2つ、見た目も似てるし、どっちも「落ち着いた」とか「ちゃんと入った」みたいな感じで使われがち。でも、実は意味の向いてる方向がちょっと違うんです。
✅ 収まる(おさまる)
ポイント:物や状況が“ぴたっ”と入ったり、落ち着いたりするイメージ。

例文:
✔「空間や気持ちにスッとフィットした」感じのときは「収まる」でOK!
✅ 納まる(おさまる)
ポイント:何かを“納める・収める”という「納品・納税」っぽい意味。
- お金や物をきちんと納める
- ポジションにつく
- 終わる、完了する

例文:
- 税金は期日までに納まりました
- 年内にすべての手続きが納まる予定です
- 部長の席に彼が納まった
✔「決められた場所・役割・支払い」に収まるときは「納まる」がぴったり!
💡迷ったらどうする?
とりあえず“モノや気持ちが落ち着く”なら「収」、
“手続きやお金が終わる・収める”なら「納」と覚えておくと使いやすいです!
紛らわしいけど大事な2つ:「治まる」と「修まる」
ここからはちょっと応用編。でもニュースや仕事の文書でも出てくるので、知っておくと便利です。
✅ 治まる(おさまる)
ポイント:病気やケガ、争いごとなど、“悪い状態がよくなる”パターン。
- 熱や痛みが引く
- 暴動や騒ぎがおさまる

例文:
- 風邪の症状がやっと治まった
- デモがようやく治まった
✔「悪かった状態がよくなる」なら「治まる」が正解!
✅ 修まる(おさまる)
ポイント:自分の行動や態度、知識が“整う・良くなる”って意味。
- 態度やマナーがよくなる
- 学問が身につく

例文:
- 彼の素行がようやく修まった
- 留学して語学がしっかり修まった
✔「中身(人間性・スキル)が整った感じ」がするときは「修まる」!
迷ったときのヒント:ひらがなでもOK!
「正直どれもそれっぽい…!でも間違えたくない!」というときは、無理に漢字を使わず、ひらがなの「おさまる」で書いても大丈夫です。
とくにメールやチャットなど、やりとりのスピードが大事な場面では、あえて平仮名にしておくのも親切です。

これなら悩まなくて済むわね!
ビジネス文書やメールでの使い分けコツ
意味のニュアンス | 漢字 | 例文 |
---|---|---|
状況・感情が落ち着く | 収まる | 「混乱が収まりました」 |
お金・モノが納められる | 納まる | 「月末までに費用が納まります」 |
病気やトラブルが治る | 治まる | 「熱が治まり次第、復帰予定です」 |
態度や行動が良くなる | 修まる | 「最近は行動も修まってきました」 |
おわりに
「おさまる」って、意外と使う機会が多いのに、どの漢字が正解なのか迷いやすい言葉。
でも、意味の方向(落ち着く・納める・治る・整う)さえおさえておけば、判断はそんなに難しくありません。
とはいえ、伝わることが一番大事。迷ったらひらがなで書いて、誤解のない表現を選ぶのがベストです。
無理にかっこよく見せるよりも、「ちゃんと伝わる」を優先していきましょう!