ダイエットや糖質制限を意識する人に人気の「甘味料」。
中でも名前が似ていて混同しやすいのが 羅漢果(らかんか) と ラカント です。
どちらも「砂糖より低カロリーで体に優しい」と言われますが、実際には原料や製法に違いがあり、効果や使い方も少し異なります。
この記事では、羅漢果とラカントの違いを整理し、それぞれの特徴・健康効果・選び方のポイントを解説します。
甘味料選びに迷っている方はぜひ参考にしてください。
羅漢果とは?
特徴
- 中国南部原産のウリ科の果実
- 古くから漢方や健康茶に使われてきた
- 「羅漢果エキス」として甘味料に加工される
甘味の秘密
- 羅漢果の甘さ成分は「モグロシド」という配糖体
- 砂糖の約150〜300倍の甘さがあるが カロリーはゼロ
- 血糖値を上げにくいとされ、糖質制限や糖尿病対策に注目されている
ラカントとは?
特徴
- サラヤ株式会社が販売する自然派甘味料のブランド名
- 主成分は「エリスリトール(発酵由来の糖アルコール)」+「羅漢果エキス」
- 「砂糖と同じ甘さ」で料理に使いやすいのがポイント
使いやすさ
- 白砂糖と同じ分量で置き換えられる
- 加熱に強く、煮物・お菓子作りなど幅広く活用可能
- 粉末・シロップ・顆粒など種類が豊富
羅漢果とラカントの違い
項目 | 羅漢果 | ラカント |
---|---|---|
原料 | 果実そのもの | 羅漢果エキス+エリスリトール |
甘さ | 砂糖の150〜300倍(濃縮) | 砂糖と同じ(調整済み) |
カロリー | ゼロ | ゼロ(ほぼ) |
使いやすさ | 濃縮タイプは調整が必要 | 砂糖と同量で使えて便利 |
入手性 | 健康食品店・通販中心 | スーパーやドラッグストアで入手可 |
健康効果を比較
羅漢果
- 強力な抗酸化作用を持つポリフェノールが含まれる
- 伝統的に「咳止め・喉の痛み」に用いられてきた
- 血糖値の急上昇を抑える働きが期待される
ラカント
- 羅漢果由来の甘味+エリスリトールで「カロリーゼロ」
- 砂糖の代替として日常的に使いやすい
- 特に糖質制限ダイエットや糖尿病予防中の人に人気
どちらを選ぶべき?
- 自然派重視・漢方的な効能を期待する人 → 羅漢果
- 料理やお菓子作りで砂糖代わりに使いたい人 → ラカント
つまり、健康食品として摂るなら「羅漢果」、日常の調味料として使うなら「ラカント」が実用的です。
おすすめの使い方
- 羅漢果茶:喉のケアやリラックスタイムに
- ラカント:コーヒー・紅茶・煮物・ケーキなど普段の砂糖代わりに
まとめ
羅漢果は「果実由来の天然甘味料」、ラカントは「羅漢果エキスを利用した商品ブランド」。
似ているようで実は用途や使いやすさに違いがあります。
健康効果を期待するなら羅漢果、毎日の料理で砂糖を置き換えるならラカント、と使い分けるのが賢い選び方です。