「申し込み期間」
「提出期限」
──どちらも“きかん/きげん”と読み、ビジネスや契約書で頻出する言葉ですが、意味を混同すると誤解やトラブルにつながることがあります。
特に契約書や申請書では、たった一文字の違いが大きな影響を及ぼすことも。
この記事では、「期間」と「期限」の意味や使い分けを整理し、契約・申請の場で注意すべきポイントを解説します。
「期間」とは?
意味
「期間」とは、 ある時点から別の時点までの長さ・継続する時間 を意味します。
スタートから終了までの“幅”を示す言葉です。
使用例
- 申し込み期間は4月1日から4月30日まで
- 留学期間は1年間
- 契約期間は3年間
ポイント
- 連続した時間の「幅」を表す
- 始まりと終わりの両方がある
「期限」とは?
意味
「期限」とは、 ある事を行うべき最終の時点・締め切り を意味します。
ゴールの“一点”を示す言葉です。
使用例
- 提出期限は5月10日まで
- 支払い期限を過ぎた場合は延滞料が発生する
- この割引券の使用期限は本日まで
ポイント
- 特定の「締め切り」や「終わりの時点」を表す
- 主に「最後のタイミング」に焦点を当てる
「期間」と「期限」の違いを比較
項目 | 期間 | 期限 |
---|---|---|
意味 | 始まりから終わりまでの時間の幅 | 行為を行うべき最終時点 |
ニュアンス | 継続する“長さ” | 締め切りの“一点” |
使用対象 | 契約期間・学習期間・留学期間 | 提出期限・支払い期限・有効期限 |
使用場面 | 契約書・日常会話 | 契約・申請・法的文書 |
間違えやすいケース
- 誤用例1:「申し込み期限は4月1日から4月30日まで」
→ 正しくは「申し込み期間」。スタートから終わりまでを示すため。 - 誤用例2:「契約期限は3年間」
→ 正しくは「契約期間」。契約の有効な“長さ”を表すため。 - 誤用例3:「提出期間は5月10日まで」
→ 正しくは「提出期限」。ゴールの“一点”を示す場面。
まとめ
- 期間=始まりから終わりまでの時間の幅
- 期限=物事を行うべき最終時点(締め切り)
契約書や申請書で使い分けを間違えると、効力や解釈に影響する可能性があります。
迷ったときは「幅なら期間」「一点なら期限」と覚えておくと安心です。