強い風の日に傘を差していると、突然「バサッ」と音を立てて傘がひっくり返ってしまった経験はありませんか?
周囲の視線が気になり、恥ずかしい思いをするだけでなく、壊れて使えなくなることもあります。
実は、傘の構造や選び方、さらにちょっとした持ち方の工夫で「風に負けない傘ライフ」を送ることができるのです。
この記事では、風に強い傘の選び方と、プロも実践する持ち方のコツを詳しく解説します。
なぜ傘は風に弱いのか?
傘がひっくり返るメカニズム
傘がひっくり返るのは、強風を「受け止める面積」が大きすぎるためです。
- 骨組みが弱いと風圧に耐えきれず反転。
- 通常の傘は「空気の逃げ道」がないため、強風をまともに受けやすい。
安いビニール傘が壊れやすい理由
- 骨が細くて強度不足。
- 持ち手や中棒の素材が弱い。
- 修理を想定していないため、壊れたら買い替えが前提。
風に強い傘の特徴
✨参考記事:ひっくり返らない傘ってある?恥ずかしい思いを防ぐ耐風傘おすすめランキング
1. グラスファイバー骨
軽くてしなやか、折れにくい素材。アルミやスチールに比べて強風でもしなるだけで耐久性が高い。
2. ダブルキャノピー(2重構造)
布地に通気口があり、風を逃がす設計。ゴルフ用の大きな傘によく採用されている。
3. 自動開閉機能より手開き
ワンタッチ自動開閉は便利ですが、構造が複雑で強度が弱い場合も。風に強いモデルを選ぶなら、頑丈な手開きを選ぶのが無難。
4. 適切なサイズ
- 大きすぎる傘は風を受けやすい。
- 逆に小さすぎると濡れやすい。
→ 直径60cm前後が「風に強く実用的」なサイズ目安。
シーン別おすすめの風に強い傘
通勤・通学におすすめ
- 軽量で持ち運びやすい折りたたみ傘。
- グラスファイバー製の骨+撥水加工布。
強風エリア(海沿い・高層ビル街)
- ダブルキャノピー構造の長傘。
- 骨が多め(8本~16本)で耐久性が高いもの。
アウトドア・スポーツ観戦
- 大型のゴルフ傘タイプ。
- UVカット機能付きなら日傘としても兼用可能。
傘がひっくり返らない持ち方のコツ
1. 傘を正面に構えない
風に正面からぶつけるとひっくり返りやすい。
少し斜めに傾けて風を受け流すことが重要。
2. 持ち手をしっかりと握る
手元を「胸の前」に引き寄せて持つと、コントロールしやすくなる。
3. 強風時は“半開き”で使う
どうしても耐えられない風の場合、傘を少し閉じ気味にして風を逃がすと壊れにくい。
4. 風向きを意識する
ビル風や突風が吹きやすい交差点では、一度閉じてやり過ごすのも賢い選択。
風に強い傘を長持ちさせるお手入れ
- 使用後はしっかり乾燥させる(サビ防止)。
- 骨の関節部分に注油しておくとスムーズに開閉できる。
- 傘立てに無理やり押し込まない。骨が歪む原因になる。
まとめ
強風で傘がひっくり返るのは「傘の構造」と「使い方」の両方に原因があります。
- 風に強い傘を選ぶなら、グラスファイバー骨・ダブルキャノピー構造がおすすめ。
- 持ち方は風を受け流す意識が大切。
- 無理に使わず、状況に応じて閉じる勇気も必要。
「壊れる・恥ずかしい」という悩みから解放されるために、次に傘を選ぶときは“風への耐性”を基準にしてみてください。