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時候の挨拶・安否の挨拶はこう書く!文例テンプレートとNG表現を徹底解説

挨拶例文

メールや手紙の冒頭で迷いやすいのが「時候の挨拶」「安否の挨拶」

使い分けを誤ると、堅すぎたり季節外れだったり、相手に違和感を与えてしまいます。

本記事では、ビジネスメール・手紙の両方で使える基本の型から、季節別の文例テンプレート、相手別の書き方、避けたいNG表現までを一挙に整理。

コピペで使えるひな形も用意したので、今日から迷わず“感じがいい”書き出しが作れます。

時候の挨拶と安否の挨拶の違い

  • 時候の挨拶:季節や気候を織り込んだ冒頭の一文。「清春の候」「新緑の候」など、やや改まった語調が基本。手紙やフォーマルな文面で活躍します。
  • 安否の挨拶:相手の健康や近況を気遣う言葉。「皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか」「ご健勝のことと存じます」など。メールや日常的な連絡でも使いやすい。

使い分けのコツ:

  • 手紙(拝啓~敬具)=「時候の挨拶」+「安否の挨拶」をセットで。
  • ビジネスメール=「お世話になっております」+短い安否・天候の一言で十分。必要に応じて時候表現を軽く添える。

ビジネスメールと手紙での使い分け

ビジネスメール(短く・口語寄り)

推奨構成

  1. 挨拶(会社名・氏名)
  2. 簡単な安否・天候(1行)
  3. 要件(結論→理由→お願い)
  4. 結び(依頼の再提示・御礼)

テンプレ

  • いつもお世話になっております。◯◯株式会社の△△です。朝晩冷えるようになりましたが、皆さまお変わりありませんか。早速ですが、□□の件でご連絡いたしました——

ポイント

  • 「候」体は使いすぎない。口語+丁寧語で軽やかに。
  • 季節の一言は1行を目安。長い前置きは読みにくい。

手紙・ハガキ(正式・文語寄り)

基本構成(縦書き・横書きどちらでも)

  • 拝啓/前文(時候+安否)→本題→末文(相手の発展や健康を祈る)→敬具
  • 追伸や日付・差出人を忘れずに。

テンプレ(ビジネス)

  • 拝啓 清秋の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます——(本題)——末筆ながら、皆様のご健勝と貴社の一層のご発展をお祈り申し上げます。敬具

使える文例テンプレート集(季節別)

春〜初夏(3〜6月)

時候の挨拶(改まった)

  • 陽春の候、皆様ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
  • 桜花爛漫のみぎり、貴社ますますご隆盛のことと拝察いたします。
  • 新緑の候、平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。

メール向け(やや砕けた)

  • 春らしい陽気になってきました。皆さまお変わりありませんか。
  • 新緑がまぶしい季節ですね。いつも迅速なご対応をありがとうございます。

安否の一言(添えると好印象)

  • 寒暖差が続きます。どうぞご自愛ください。
  • 新年度のご多忙の折、無理のない範囲でご確認いただければ幸いです。

梅雨〜盛夏(6〜8月)

時候の挨拶(改まった)

  • 長雨の候、貴社におかれましてはますますご清栄のことと存じます。
  • 向暑のみぎり、ますますご活躍のこととお慶び申し上げます。
  • 盛夏の候、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

メール向け

  • 蒸し暑い日が続きますが、体調など崩されていませんか。
  • 猛暑の折、こまめな休息を取りつつお過ごしください。

安否の一言

  • 連日の暑さゆえ、どうかご自愛のうえお過ごしください。
  • 大雨の影響が出ている地域もございます。皆様のご無事をお祈り申し上げます。

秋(9〜11月)

時候の挨拶(改まった)

  • 初秋の候、貴社ますますご隆盛のことと拝察いたします。
  • 秋涼の候、平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
  • 錦秋の候、皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。

メール向け

  • 朝夕はすっかり涼しくなりました。お変わりなくお過ごしでしょうか。
  • 実りの秋を迎え、業務も繁忙の折かと存じます。ご自愛ください。

安否の一言

  • 季節の変わり目につき、体調管理にご留意ください。
  • 台風シーズンでもあります。どうかお気をつけてお過ごしください。

冬〜年末年始(12〜2月)

時候の挨拶(改まった)

  • 師走の候、皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
  • 厳寒の候、変わらぬご厚誼に深く感謝申し上げます。
  • 新春の候、皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

メール向け

  • 冬らしい寒さとなりました。あたたかくしてお過ごしください。
  • 年末のお忙しいところ恐れ入りますが、下記ご確認をお願いいたします。
  • 本年も大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

安否の一言

  • インフルエンザが流行の兆しです。くれぐれもご自愛ください。
  • 足元の悪い日が続きます。ご移動の際はどうぞお気をつけください。

相手・用途別の書き出し/結びテンプレ

取引先・顧客

  • 書き出し
    • いつも大変お世話になっております。◯◯株式会社の△△でございます。
    • 日頃より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
  • 結び
    • 今後とも変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。
    • 貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。

社内(上司・同僚)

  • 書き出し
    • お疲れさまです。△△です。
    • いつもご指導ありがとうございます。
  • 結び
    • 引き続きご確認のほど、よろしくお願いいたします。
    • ご多用のところ恐れ入りますが、何卒よろしくお願いいたします。

メモ:「ご苦労さまです」は目上には不適切。社内では「お疲れさまです」が無難。

採用・応募(就活)

  • 書き出し
    • 貴社採用ご担当者様 いつもお世話になっております。△△大学の□□と申します。
  • 結び
    • ご多忙のところ恐れ入りますが、ご検討のほどお願い申し上げます。

お礼・お詫び

  • お礼(結び)
    • ご尽力に深謝申し上げます。今後とも変わらぬご厚誼を賜れましたら幸いです。
  • お詫び(書き出し)
    • このたびは私の不手際によりご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。
  • お詫び(結び)
    • 再発防止に努めてまいりますので、引き続きご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

NG表現とありがちなミス(正しい言い換え付き)

  1. 季節外れの時候
    • × 真夏に「木枯らしの候」/真冬に「新緑の候」
    • ○ 季節と合う表現を選ぶ(夏=「盛夏の候」など)。
  2. 文体のミックス
    • × 「清秋の候、いつもお世話になっております。」
    • ○ 文語(候体)で統一 or 口語で統一。メールなら「いつもお世話になっております。秋らしくなってまいりました。」
  3. 二重敬語・重複表現
    • × 「ご自愛くださいませ」→「くださいませ」は過剰。「ご自愛ください」で十分。
    • × 「お体ご自愛ください」→「ご自愛ください」(“自愛”に体調配慮の意味を含む)。
    • × 「ご覧になられましたか」→「ご覧になりましたか
  4. 相手に不適切な敬称
    • × 女性宛に「ご息女様」など“様”の重ね(尊称+様)
    • ○ 「ご息女」または「◯◯様」
  5. 長すぎる前置き
    • × 季節描写が3〜4行続く
    • ○ メールでは1行、手紙でも2行程度に。
  6. 災害・荒天直後の定型文
    • × 「清々しい陽気の折」など状況と乖離
    • ○ 「このたびの大雨の影響、お見舞い申し上げます。」など配慮を先に。
  7. 相手属性に合わない語
    • × 企業に「ご清祥」(主に個人向け)
    • ○ 企業・団体へは「ご清栄」「ご隆盛」。個人へは「ご清祥」「ご健勝」。
  8. 結語の不一致(手紙)
    • × 「拝啓」→「かしこ」
    • ○ 「拝啓」→「敬具」、「謹啓」→「謹白」。

迷わないためのチェックリスト

  • 季節と時候表現は合っているか(地域差・天候も考慮)。
  • 文体は統一されているか(候体/口語)。
  • 相手(企業・個人・社内)に合う敬語になっているか。
  • 前置きは長くないか(メール1行、手紙2行程度)。
  • 災害・社会状況への配慮は足りているか。
  • 「拝啓」と「敬具」など結語の対は合っているか。
  • 誤字脱字・日付・社名・氏名は正確か。

コピペ用ひな形(すぐ使える)

ビジネスメール(標準)

件名:◯◯の件(◯/◯締切)

◯◯株式会社
△△様

いつもお世話になっております。□□株式会社の××です。
朝晩冷え込む日が続いておりますが、皆さまお変わりありませんでしょうか。

早速ですが、◯◯について下記の通りご連絡いたします。
――(結論)――
――(詳細・期限)――

お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。

手紙(改まった挨拶つき)

拝啓 新緑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。

――(本題)――

末筆ながら、皆様のご健勝と貴社の一層のご発展をお祈り申し上げます。
敬具

令和◯年◯月◯日
□□株式会社 ××

お詫びメール(簡潔版)

いつもお世話になっております。□□の××です。
このたびは私の不手際によりご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。
原因は――、対応は――でございます。再発防止に努めてまいります。

季節の一言(差し替え用:短文ストック)

  • 春:「春めいてまいりました。どうぞご自愛ください。」
  • 梅雨:「雨天が続きます。足元にお気をつけてお過ごしください。」
  • 夏:「厳しい暑さが続きます。体調管理にご留意ください。」
  • 秋:「朝晩の冷え込みが増してまいりました。お変わりありませんか。」
  • 冬:「寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。」

よくあるQ&A

Q. メールで「拝啓」は必要?
A. 日常業務のメールでは不要が一般的。「お世話になっております」で十分。フォーマルな招待や挨拶状は手紙形式を。

Q. 「ご清栄」「ご清祥」「ご健勝」の違いは?
A. 企業や団体=ご清栄(繁栄)。個人=ご清祥(安泰)/ご健勝(健康)。迷ったら「皆さまのご健勝をお祈り申し上げます」。

Q. 季節表現はどれくらい入れる?
A. メールは1行、手紙でも2行以内が目安。本題を遅らせないのがマナー。

まとめ

「時候の挨拶」は季節感、「安否の挨拶」は相手への気遣い。

文体を統一し、相手・用途に合わせて簡潔に添えるだけで、文面の印象は大きく変わります。

本文は結論先行、季節の一言は短く、配慮が必要な状況にはまずお見舞いを。

この記事のテンプレとチェックリストを手元に置き、メールや手紙の“最初の一行”を今日から迷わず書いていきましょう。

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