保育園や幼稚園で毎月発行する「おたより」の冒頭に入れる挨拶文。
保護者にとってはわが子の成長や園の雰囲気を感じられる大切な部分です。
しかし、「毎月同じような書き出しになってしまう」「子どもの年齢に合わせた表現が難しい」と悩む保育士さんも多いのではないでしょうか。
本記事では、月別・年齢別に使えるおたより挨拶の例文を豊富に紹介し、書き方のコツや避けたいNG表現まで徹底解説します。
毎月のおたより作成をスムーズにし、保護者に伝わる言葉選びの参考にしてください。
保育園・幼稚園おたよりの挨拶文の基本
役割
- 季節感を伝え、読みやすい雰囲気をつくる
- 子どもの成長や日々の様子につなげる「前置き」になる
- 保護者とのコミュニケーションを深める
書き方のポイント
- 季節の自然や行事に触れる
- 子どもの姿や成長と関連づける
- 保護者への感謝や協力依頼を自然に添える
- 難しい表現は避け、やさしい言葉を使う
月別おたより挨拶例文集
4月(進級・入園)
- 「春のあたたかな日差しの中、新しいクラスが始まりました。少し緊張した表情の子どもたちも、笑顔が増えてきました。」
- 「ご入園・ご進級おめでとうございます。新しい環境での生活が安心できるものになるよう、職員一同努めてまいります。」
5月(子どもの日・新緑)
- 「園庭の木々が新緑に包まれ、子どもたちの元気な声が響いています。」
- 「大型連休を終え、少しずつ園生活のリズムに慣れてきたようです。」
6月(梅雨・衣替え)
- 「雨の日が増え、室内遊びを楽しむ姿が見られるようになりました。」
- 「梅雨の季節ですが、子どもたちは元気いっぱいに過ごしています。」
7月(七夕・夏祭り)
- 「七夕飾りに願いを込めながら、子どもたちが短冊に思い思いの願いを書きました。」
- 「夏の暑さに負けず、元気いっぱいの子どもたち。水遊びも始まりました。」
8月(夏休み・残暑)
- 「夏の日差しがまぶしい毎日、プールや水遊びで涼を感じています。」
- 「残暑が厳しい日が続きますが、子どもたちは元気に遊んでいます。」
9月(敬老の日・秋の気配)
- 「朝夕は涼しくなり、園庭では秋の虫の声が聞こえるようになりました。」
- 「敬老の日に向けて、子どもたちが心を込めて製作活動に取り組んでいます。」
10月(運動会・秋の実り)
- 「運動会に向けて、一生懸命練習する子どもたちの姿に成長を感じます。」
- 「秋風が心地よく、戸外遊びにぴったりの季節になりました。」
11月(七五三・落ち葉)
- 「木々の葉が色づき、落ち葉を集めて遊ぶ子どもたちの姿が微笑ましいです。」
- 「実りの秋を感じながら、子どもたちは食欲も旺盛です。」
12月(発表会・年末)
- 「発表会に向けて練習をがんばる姿に、大きな成長を感じます。」
- 「今年も残りわずかとなりました。保護者の皆様には一年間ご協力いただき、感謝申し上げます。」
1月(新年・冬遊び)
- 「新しい年を迎え、子どもたちの元気な声が園に戻ってきました。」
- 「寒い日が続きますが、外遊びを楽しむ姿が見られます。」
2月(節分・雪遊び)
- 「豆まきに向けて、子どもたちがかわいい鬼のお面を作っています。」
- 「雪の日には、園庭で雪遊びを楽しむ子どもたちの笑顔があふれています。」
3月(ひな祭り・卒園)
- 「ひな祭りを楽しみながら、春の訪れを感じています。」
- 「卒園を控えた子どもたちが、自信を持って小学校へ羽ばたけるよう応援してまいります。」
年齢別のおたより挨拶例文
0〜1歳児クラス
- 「初めての集団生活にも少しずつ慣れ、笑顔で過ごす時間が増えてきました。」
- 「保育士に抱っこされながら安心して過ごす姿が見られます。」
2〜3歳児クラス
- 「お友だちとの関わりが増え、一緒に遊ぶ姿が多くなってきました。」
- 「身の回りのことを少しずつ自分でやろうとする気持ちが育っています。」
4〜5歳児クラス
- 「行事や活動を通して、子どもたちの協調性や責任感が育っているのを感じます。」
- 「小学校入学に向けて、自信を持って挑戦する姿が頼もしくなってきました。」
書き方のコツとNG表現
コツ
- 季節の自然や行事をきっかけに話題を展開する
- 子どもの姿や成長に結びつける
- 保護者への感謝やお願いを自然に盛り込む
NG表現
- 大人向けの硬すぎる時候の挨拶(例:「晩秋の候」など)
- ネガティブすぎる表現(例:「風邪をひく子が多く困っています」)
- 長すぎて読みづらい挨拶文
まとめ
保育士のおたより挨拶は、季節感+子どもの姿+保護者へのメッセージを組み合わせることで自然で読みやすくなります。
月別の行事や年齢別の成長に合わせてアレンジすれば、毎月違った雰囲気を出せるでしょう。
今回の文例集を参考にしながら、園と家庭をつなぐ温かいおたよりを作成してみてください。