「初詣には行ってはいけない日があるの?」
「縁起の悪い日を避けて参拝したい」
──そんな疑問を抱く人は少なくありません。
結論から言うと、神社には“参拝禁止日”は存在しません。
しかし、古くからの暦(こよみ)には「物事がうまくいかない」「願いが叶いにくい」とされる“凶日”があり、初詣の日取りを気にする人は多いのです。
本記事では、初詣で避けるべきとされる凶日・縁起の悪い日をわかりやすく解説しつつ、実際にどこまで気にするべきか、逆におすすめの吉日まで徹底的に紹介します。
2026年以降も使える、初詣の日取りを選ぶための保存版ガイドです。
初詣には「絶対行ってはいけない日」はない
まず押さえておきたいのは、神社の神様は365日いつ参拝しても問題ないということです。
公式に「この日は初詣不可」と決められているわけではありません。
▼ それでも“行ってはいけない日”とされる理由
多くの場合、その根拠は 暦(こよみ)に記された凶日 にあります。
これらの“文化として伝わってきた縁起”が、初詣の日取りでも意識されているのです。
初詣で避けるべき“凶日”とは?
ここでは、初詣でよく言及される主要な凶日を詳しく解説します。
不成就日(ふじょうじゅび)
もっとも注意すべきとされる凶日。
「何事も成就しない日」「願いが叶いにくい日」と言われ、初詣や祈願事にも不向きとされています。
▼ 代表的な意味
- 願いごとが叶いにくい
- 新しい物事を始めるのが不向き
- 契約・祈祷なども避けられる傾向
初詣で「良いスタートを切りたい」と思う人は多いため、最も意識されやすい凶日です。
仏滅(ぶつめつ)
六曜の中で最も縁起が悪いとされます。
ただし重要なポイントは 六曜は神道とは無関係 ということ。
神社側も仏滅を参拝NGとはしていません。
▼ ただし避けられる理由
- 文化的に「めでたくない日」のイメージが強い
- 結婚式や契約などでも避けられがち
心情的に気にする人は多いため、初詣でも避ける人が一定数います。
赤口(しゃっこう)
六曜の凶日で、凶の時間帯が多い日。
▼ 特徴
- 午前・午後が凶
- 正午(11時〜13時頃)のみ吉
「タイミングが限られる」ことから、初詣には不向きと感じる方もいます。
黒日(くろび)
古くから最悪の凶日とされ、
「すべての行動に不吉がある」 とまで言われる日。
▼ 避けられやすい理由
- 暦注の中でも強い凶日
- 重要な儀式・祈願は控える習慣がある
初詣でももっとも敬遠されやすい日です。
受死日(じゅしにち)・十死日(じゅうしにち)
黒日と並び、暦注の中で強力な凶日。
- 受死日:万事凶、不浄な日
- 十死日:大凶日とされ、物事がうまくいかない日
昔から忌み嫌われた日で、初詣にも不向きとされています。
初詣で凶日を気にする必要はどこまである?
▼ 結論:気にしすぎる必要はないが、気持ちが落ち着くなら参考にしてOK
つまり、気持ちよく参拝できる日が一番良い日 です。
▼ 凶日より大事なポイント(h3)
- 心が整っているか
- 感謝の気持ちを持てているか
- 神前で静かに祈れるか
この3つの方がはるかに重要と神社の関係者も語っています。
初詣におすすめの“吉日”もチェック
反対に、初詣に向いていると言われる吉日を紹介します。
天赦日(てんしゃにち)
暦の中で最も強い吉日。
「すべての罪を赦す(ゆるす)日」とされ、初詣にも非常に向いています。
一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)
“始まりが大きく育つ日”として有名。
祈願・お願いごとに最適。
大安(たいあん)
六曜で最良の日。
気にする人が多く、混雑しやすいというデメリットも。
寅の日(とらのひ)
金運・財運の良い日とされ、
お金に関する願い事に良い日と言われています。
初詣のおすすめ参拝日:どう選べばいい?
▼ 1. 気持ちよく参拝できる日を最優先
仕事の都合や体調を優先してOK。
▼ 2. 気になるなら「吉日」を選べば安心
特に天赦日は人気があります。
▼ 3. 凶日が気になる場合のみ避ける
不成就日・黒日が代表的な避けられる日。
▼ 4. 最後はあなたの“心の納得感”が大事
初詣は祈りの時間です。
心が落ち着く日こそ最良の参拝日です。
【まとめ】凶日はあくまで参考。気持ちよく参拝できる日こそ最良の初詣日
初詣には「絶対に行ってはいけない日」は存在しません。
ただし、昔からの暦には不成就日や黒日などの“凶日”があり、それを気にして避ける人がいることも事実です。
これらは指標にはなるものの、重要なのは あなたの気持ちが前向きかどうか。
もし迷うなら、天赦日・一粒万倍日といった“吉日”に合わせると、気持ちも整いやすくおすすめです。
どうか今年の初詣が、素敵な一年のスタートになりますように。

