「ダウンジャケットのクリーニング、いくらくらいかかるんだろう?」
「頼んだらいつ戻ってくるの?」
こうした疑問は、多くの人が持つものです。ダウンの中綿(羽毛)は繊細で、洗浄方法・乾燥工程・仕上げ技術によって仕上がり品質に大きな違いが出ます。
本記事では、一般的なダウン~高級ダウンまでのクリーニング料金相場、納期(仕上がり日数)、さらには「料金を左右する要因」や「オプション加工」「注意点」までをまとめました。
賢く依頼して、ダウンを長くキレイに使いたい方に必読の内容です。
ダウンクリーニングの料金相場:一般品~高級品の比較
まずは、クリーニング料金の目安から。実店舗型・宅配型を問わず、相場を押さえておきましょう。
ダウンの種類 | 通常相場(一般店) | 高級・ブランドダウン相場 | 備考 |
---|---|---|---|
ダウンジャケット(標準丈) | 約2,000~3,000円 | 6,000~10,000円程度 | 一般衣料店では2020年以降値上がり傾向あり |
ダウンコート(ひざ丈・ロング含む) | 約2,500~4,000円 | 8,000円超もあり | ファー・付属品が加算されることが多い |
ダウンベスト | 約1,500~2,500円 | ― | 比較的依頼しやすい料金設定が多め |
たとえば、某クリーニングチェーンでは「ダウンジャケット 3,300円、ダウンコート 5,280円」などの価格表を出しています。
また、ブランド・専門店では「ジャケット・コート 6,600円」など、通常料金の2倍前後になるケースもあります。
このように、通常品と高級品で料金に大きな差が出ることを頭に置いておきましょう。
納期(仕上がりまでの日数・期間)とその違い
クリーニングを依頼してから戻ってくるまでの時間(納期・日数)は、店舗形態・混雑状況・技術内容によって変わります。以下は一般的な例です。
店舗タイプ | 標準納期 | 備考 |
---|---|---|
実店舗型クリーニング | 約7~10日程度 | 混雑期(秋口・冬入り前)はさらに延びることがある |
宅配/オンラインクリーニング | 約10~14日(配送込み) | 集荷配送日+クリーニング処理日数が加わるため、余裕を持って依頼を |
例えば、宅配クリーニング大手では「クリーニング+保管」プランで仕上がりまで2週間前後かかることも珍しくありません。
また、混雑期には「仕上げに時間を要す」「中綿の再復元・乾燥処理に慎重を要す」という処理工程のため、通常より遅れるケースもあります。
ポイント: 冬本番の前、9月〜10月、2月〜3月はクリーニング需要が高まるため、早めに依頼するのが賢明です。
料金・納期が変わる主な要因と注意点
料金や納期に差が出る要因を理解しておけば、納得して依頼できます。
1. 洗浄方法(ドライ vs ウェット vs 専門処理)
2. 付属品・ファー・フード・装飾
ファー取り外し・洗浄・再付け、フードやモール付き、ボタン飾りなどがあると追加料金がかかります。高級店ではこうした付属品分を明示していることが多いです。
3. 素材・羽毛の品質・中綿量
中綿(羽毛)の量が多い・高品質な羽毛(ダウン率高め)・高密度生地などは処理が慎重になります。
そのため、料金アップ・乾燥時間延長となることがあります。
4. 仕上げ品質・検品体制
● 手仕上げ・自然乾燥・丁寧な検品を行う店舗
→ 料金が高め、納期もやや長め
● 一括大量処理型店舗
→ 料金は安め、納期は短めだが仕上がり品質の差が出やすい
5. 地域格差・店舗規模
都心・駅近店・高家賃地域では料金設定が高め。逆に地方・郊外型だと若干抑えられていることがあります。
また、チェーン店 vs 個人専門店でも価格差が出やすいです。
オプション加工・追加サービスと相場
クリーニング単体だけでなく、品質を上げたり保管性を確保するオプション加工も多くあります。これらを上手に組み込むかどうかで「トータル満足度」が変わります。
加工・サービス名 | 目安料金 | 内容・効果 |
---|---|---|
撥水加工 | 約1,000~1,500円 | 雨・雪をはじく機能を追加。汚れ・湿気対策 |
染み抜き | 約1,000~2,000円 | 食べこぼし・インク跡などの汚れ除去 |
カビ取り / 防カビ加工 | 約1,000~2,000円 | 保管前に生地防カビ処理 |
保管サービス | 1,000~2,000円程度/着(オフシーズンサービス) | 空調管理倉庫で長期保管 |
ボリューム復元 / 羽毛リフレッシュ | 店舗によって異なる(専門店では高額) | 潰れた羽毛をほぐして膨らみを戻す処理 |
高級ダウン専門クリーニング店では、これらのオプションを含めた「総合メニュー」で料金が8,000~11,000円になるケースもあります。
いつ・どの頻度でクリーニングに出すべきか
劣化を抑えてダウンを長持ちさせるための頻度目安も見ておきましょう。
タイミングとしては、**シーズンオフ(例:春)やシーズン直前(秋)**が狙い目です。混み合う時期を避けることで余裕が持てます
賢く依頼するためのチェックポイント
クリーニング依頼前に確認しておきたいポイントを以下にまとめます。
- 見積もり・料金表提示の有無
料金が明示されていない店は後で追加請求される可能性あり。 - 納期保証・仕上げ日数確認
「○日仕上げ」や「急ぎ対応」可否を聞く。 - オプション説明の丁寧さ
撥水・染み抜き・保管などの追加仕様を明確に説明するか。 - クリーニング方法の確認
「ウェット対応」「羽毛復元対応」などの技術有無。 - 高級ブランド対応実績
取扱ブランド名が掲示されているか。 - 信頼性・保証制度
トラブル時の再仕上げ・賠償制度などバックアップ体制。 - 衣類の状態チェック
預ける際にシミ・破れなどを店員と一緒に確認して書面化。
これらをチェックしておけば、予想外の追加料金や納期遅延、仕上がり不満などをかなり防げます。