「お風呂にマグネット式の鏡をつけたいけれど、落ちたり錆びたりしないか不安…」そんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
最近は、吸盤タイプよりもしっかり固定できるとして人気の「マグネット式鏡」ですが、浴室環境は湿気や温度変化が激しく、設置には注意点があります。
本記事では、マグネット式鏡が浴室に不向きといわれる理由や、実際に使う際の注意点、長持ちさせる工夫についてわかりやすく解説します。
マグネット式鏡の仕組み
マグネット式鏡とは、裏面に強力な磁石が仕込まれており、磁石がくっつく壁に取り付けられるタイプの鏡です。
- メリット
- 工事不要で簡単に取り付け・取り外しが可能
- 高さや角度を変えやすい
- 引っ越し先でも再利用できる
こうした利便性から、浴室だけでなくキッチンや玄関などでも人気があります。
浴室で不向きとされる理由
では、なぜ「お風呂では不向き」といわれるのでしょうか。主な理由は次の3点です。
1. 落下のリスク
- 湯気や水滴で壁面が湿っていると磁力が弱まりやすい
- 鏡の重さがあるため、吸着力が不足すると落ちる可能性がある
- 落下時に鏡が割れてケガにつながる危険も
2. 劣化・錆びやすさ
- 磁石部分や金属フレームが湿気で錆びやすい
- 裏面に水が入り込むとカビが発生する場合も
3. 壁材との相性
- 浴室の壁が「ホーロー」や「ステンレス」なら磁石が付く
- 「FRP(樹脂)」や「タイル」には磁石が効かない
- 磁石が効かない壁ではそもそも設置できない
浴室で使うなら覚えておきたい対策
「それでも使いたい!」という方は、以下のポイントを押さえておくと安心です。
- 軽量タイプを選ぶ
→ 重い鏡は落下リスクが高いので、小型で軽いものがおすすめ。 - 防錆加工された製品を選ぶ
→ ステンレスやアルミ枠を使った防水仕様なら劣化しにくい。 - 定期的に取り外して乾燥させる
→ 入浴後に外して水分を拭き取れば、カビや錆の防止に効果的。 - 壁材を確認する
→ マグネットが付くかどうか、事前に冷蔵庫用マグネットなどでチェックしておく。
マグネット式鏡が向いている人・向いていない人
向いている人
- 賃貸住宅で穴を開けたくない人
- 鏡を高さ調整したい子どもや家族がいる家庭
- こまめにメンテナンスできる人
向いていない人
- 大きくて重い鏡を設置したい人
- 壁材がFRPやタイルで磁石が付かない人
- メンテナンスが面倒な人
まとめ
マグネット式鏡は便利なアイテムですが、浴室では落下・劣化・壁材の制約というリスクがあります。
もし導入するなら、軽量・防水仕様の製品を選び、日常的に取り外して乾燥させる習慣を取り入れることが重要です。
設置前に「自分の浴室の壁に磁石が付くか」をチェックし、使用後のメンテナンスを怠らなければ、快適に活用できるでしょう。