卒園式での「保護者代表挨拶」は、子どもたちの成長を祝うとともに、先生方や園への感謝を伝える大切なスピーチです。
しかし、「感動的にまとめたいけれど、堅苦しくなりたくない」「何を話せばよいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
本記事では、幼稚園・保育園で使える保護者代表の卒園式挨拶の例文集を、**シーン別・雰囲気別（感動・明るい・簡潔）**に紹介します。
さらに、構成のコツ・話し方のポイント・NG例も解説。
これを読めば、子どもたち、先生方、保護者の心に残る感動的なスピーチが完成します。
保護者代表挨拶の基本構成と話し方のポイント
🌸 基本構成（3〜5分程度）
- はじめの挨拶
→ 「本日は、このような素晴らしい卒園式を開いていただき、誠にありがとうございます。」 - 園への感謝
→ 「日々のご指導や温かいご支援に心より感謝申し上げます。」 - 園児の成長エピソード
→ 「泣いて登園していた日々から、笑顔で通うようになりました。」 - 保護者の想い・感謝の言葉
→ 「子どもたちを見守り、支えてくださった先生方に感謝いたします。」 - 未来へのメッセージ・締め
→ 「これからも希望を胸に、元気いっぱい歩んでいきます。」
🌸 話し方のポイント
【例文①】定番・オーソドックスな保護者代表挨拶
園児の皆さん、ご卒園おめでとうございます。
本日は、このように素晴らしい卒園式を開催していただき、心より感謝申し上げます。
入園したころは、泣きながらお母さんやお父さんの手を離せなかった子どもたちも、今では自分のことをしっかりできるようになり、たくましく成長しました。
その成長の陰には、いつも温かく見守ってくださった先生方のご指導があります。
先生方の優しさと根気強いサポートに、保護者一同、心から感謝しております。小学校という新しい世界に進む子どもたちが、自信をもって毎日を過ごせるよう、これからも家庭でしっかり支えてまいります。
最後に、園長先生をはじめ、職員の皆さま、地域の皆さま、そして今日までの園生活を支えてくださったすべての方々に、厚く御礼申し上げます。
本日は本当にありがとうございました。
✅ ポイント：どの園でも使えるフォーマルな例文。構成も美しく、万人に好印象。
【例文②】感動重視タイプ（涙を誘う温かいスピーチ）
園児の皆さん、ご卒園おめでとうございます。
この三年間、子どもたちはたくさんの笑顔と涙の中で、大きく成長しました。
初めての集団生活で戸惑いながらも、先生方の温かい声かけや優しいまなざしに支えられ、安心して毎日を過ごすことができました。
子どもたちができることを少しずつ増やし、自信を持つ姿を見るたびに、私たち保護者も勇気をもらいました。
先生方、本当にありがとうございました。
これから子どもたちは、それぞれの道を歩んでいきますが、この園で学んだ「思いやりの心」「がんばる力」を胸に、たくましく成長してくれることでしょう。
どうかこれからも、○○幼稚園（保育園）のあたたかな伝統を受け継ぎ、子どもたちの未来を見守ってください。
本日は誠にありがとうございました。
✅ ポイント：具体的な成長エピソードを交えると、聞き手の共感を呼びやすいです。
【例文③】子どもたちへのメッセージを中心に
○○組のみなさん、ご卒園おめでとうございます！
みんなが元気に笑って遊ぶ姿を見ていると、この数年間の成長が思い出されます。
おともだちと協力したり、優しく声をかけたり、時にはけんかをして泣いてしまったり…
そのひとつひとつが、みんなを強く優しい子にしてくれました。先生たちやおうちの人は、みんなの頑張りをとっても誇りに思っています。
小学校へ行っても、笑顔と元気を忘れずに、毎日を楽しんでくださいね。
みんなの未来が、たくさんの幸せであふれますように。
✅ ポイント：園児にもわかりやすく、やさしい口調で語りかけるタイプ。読み上げる際は笑顔で！
【例文④】保育園向け・共働き家庭を意識した内容
園児の皆さん、ご卒園おめでとうございます。
そして、毎日お仕事の合間に子どもたちの送り迎えをし、たくさんのご協力をしてくださった保護者の皆さま、本当にお疲れさまでした。
私たちは仕事を続けながら、安心して子どもを預けられたのは、○○保育園の先生方のおかげです。
食事・お昼寝・遊び、すべての時間を愛情いっぱいに見守ってくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。これからも、ここで育んだ「思いやり」「がんばる心」を大切に、子どもたちが元気に成長していけますように。
先生方、本当にありがとうございました。
✅ ポイント：共働き家庭の思いを代弁し、「感謝＋ねぎらい」を強調。
【例文⑤】短く簡潔にまとめたい方向け（2分以内）
園児の皆さん、ご卒園おめでとうございます。
今日という日を迎えられたのは、園長先生をはじめ、先生方の温かいご指導のおかげです。
入園当初は泣いていた子どもたちも、今では立派に成長しました。
保護者一同、心から感謝申し上げます。小学校でも、元気いっぱい笑顔でがんばってください。
短いですが、感謝の気持ちを込めて、保護者代表の挨拶とさせていただきます。
✅ ポイント：人前が苦手な方におすすめ。短くても誠実さが伝わる構成。
【例文⑥】コロナ禍・制限付き式典対応バージョン
園児の皆さん、ご卒園おめでとうございます。
今年度は行事の中止や制限が多く、先生方にもご苦労をおかけしました。
そんな中でも、子どもたちは毎日笑顔で登園し、変わらず元気に成長することができました。保護者一同、先生方の努力とご配慮に心より感謝申し上げます。
これからも、今日の笑顔を忘れずに、明るい未来へ向かって進んでいってください。
本日は、本当にありがとうございました。
✅ ポイント：時代背景を反映しつつ前向きに締めると印象が良いです。
【例文⑦】明るくユーモアを交えたスピーチ（カジュアル園向け）
園児のみなさん、ご卒園おめでとうございます！
入園のころは「ママ〜！」と泣いていた子どもたちが、今では「ママ、まだ帰らないで〜」と園を楽しむようになりました。
そんな姿を見るたびに、子どもたちの成長を感じ、先生方への感謝が溢れました。
小学校でも、きっとみんななら大丈夫！
今日の笑顔を胸に、新しいお友だちをたくさん作ってくださいね。先生方、本当にありがとうございました。
✅ ポイント：温かくフレンドリーな園に最適。軽やかに笑いを交えながら話すと会場が和みます。
【例文⑧】複数園児の保護者を代表して（上の子の経験を交える）
園児の皆さん、ご卒園おめでとうございます。
私は○○組の○○の母（父）として、保護者を代表して一言ご挨拶申し上げます。
上の子のころからお世話になり、この園で二人の子どもを育てていただきました。
先生方は、どんなときも子どもたちに寄り添い、温かく導いてくださいました。
そのおかげで、私たち保護者も安心して仕事や家庭のことに専念できました。
この園で過ごした時間は、家族にとってかけがえのない宝物です。
先生方、本当にありがとうございました。
✅ ポイント：複数年お世話になった保護者が話す場合、感謝をより深く具体的に伝えると◎。
感動を生むスピーチにする3つのコツ
- 「感謝＋成長＋未来」で構成する
→ 感謝だけでなく、子どもたちの成長・今後への希望を添えると印象的。 - エピソードを1つだけ入れる
→ 長く語らず、印象的な出来事を短く伝えると共感されやすい。 - 笑顔でゆっくり、目線を上げて
→ 下を向きっぱなしだと感情が届きません。聴衆を見ながら語りましょう。
まとめ
卒園式の保護者代表挨拶は、「感謝」と「祝福」を伝える温かいメッセージです。
長くても3〜5分にまとめ、園の雰囲気や式のトーンに合わせて調整すれば大丈夫。
完璧な言葉よりも、“心を込めた一言”が人の心に残ります。
この記事の例文を参考に、あなたらしい言葉で子どもたちと先生方に感謝を届けましょう。
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