【業務終了の挨拶】すぐ使える例文集｜メール・対面・社内外対応まで網羅

業務終了のタイミングで欠かせないのが「挨拶」です。

取引先や社内の同僚に対して、誠意をもって区切りを伝えることで、今後の関係も円滑に進みます。

しかし「どんな言葉を選べばいいのか」「メールと対面での言い回しは違うのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、業務終了の挨拶に使える例文をメール・対面・社内外のシーン別に紹介。すぐに使えるテンプレート付きで、マナーや注意点も網羅的に解説します。

業務終了の挨拶が大切な理由

なぜ必要なのか？

• 相手への感謝を伝える
• 信頼関係を円滑に保つ
• 次につながる良好な印象を残す

使う場面の例

• プロジェクトの完了報告
• 契約や業務委託の終了
• 一日の業務終了時（定時後の挨拶）
• 退職や異動に伴う業務終了

メールで使える業務終了の挨拶例文

メールは社外・社内どちらでも便利に使えます。フォーマルとカジュアルの違いを意識して使い分けましょう。

社外向け（取引先・顧客）

件名：業務終了のご報告
○○株式会社 ○○様

平素より大変お世話になっております。
このたび担当させていただきました○○案件の業務が無事終了いたしました。
今回の業務に際しまして、多大なるご協力を賜り誠にありがとうございました。
今後とも変わらぬお付き合いを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

社内向け（同僚・上司）

件名：業務終了のご報告
お疲れさまです。
本日のタスクをすべて完了しました。ご確認をお願いいたします。
引き続きよろしくお願いいたします。

対面で使える業務終了の挨拶例文

直接伝える場合は、言葉の短さと態度の誠意が重要です。

一日の業務終了時（社内）

• 「本日も一日お疲れさまでした。お先に失礼いたします。」
• 「本日の業務はすべて完了いたしました。お疲れさまでした。」

プロジェクト終了時（社外訪問）

• 「このたびは○○の業務で大変お世話になりました。おかげさまで無事に終了できました。」
• 「貴重なお時間とご協力をいただき、心より感謝申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。」

社外対応でのポイント

社外への挨拶は、特に形式を重んじる必要があります。

注意点

• 丁寧な敬語を使う
• 感謝を明確に伝える
• 今後の関係を見据えた言葉を添える

例文

「このたびの業務におきまして、格別のご高配を賜り誠にありがとうございました。今後とも変わらぬご支援をお願い申し上げます。」

社内対応でのポイント

社内では簡潔で構いませんが、相手に配慮を示す言葉を加えると印象が良くなります。

例文

• 「本日の業務はすべて完了しました。引き続きよろしくお願いします。」
• 「○○の件、無事終了しました。ご協力ありがとうございました。」

業務終了の挨拶におけるマナーと注意点

1. 感謝を忘れない
2. 相手の立場に合わせた言葉遣い
3. 次のつながりを意識する
4. 簡潔さと丁寧さのバランス

退職・異動時の業務終了挨拶例文

退職や異動は、単なる業務終了以上に「これまでのお礼」と「今後の関係性」を伝える大切な挨拶の場面です。

メールでの例文（退職）

件名：退職のご挨拶
○○株式会社 ○○様

平素より格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございます。
私事で恐縮ですが、このたび○月○日をもちまして○○株式会社を退職することとなりました。
在職中はひとかたならぬご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。
今後とも○○株式会社をご愛顧賜りますようお願い申し上げます。
末筆ながら、皆様のご健勝とご発展をお祈り申し上げます。

対面での例文（異動）

• 「このたび、○○部門へ異動することになりました。これまで大変お世話になり、心より感謝申し上げます。引き続きよろしくお願いいたします。」
• 「本日をもちましてこの部署での業務を終了いたします。皆さまのご支援に心より感謝いたします。」

英語で使える業務終了の挨拶例文

グローバルな取引先や外国人同僚とのやり取りには、英語での挨拶が必要になることもあります。シンプルかつ丁寧なフレーズを覚えておきましょう。

プロジェクト終了時

• We have successfully completed the project. Thank you very much for your support and cooperation.
  （プロジェクトが無事に完了いたしました。ご協力いただき誠にありがとうございました。）
• I truly appreciate your assistance throughout this project, and I look forward to working with you again.
  （本プロジェクトを通じてのご支援に心より感謝いたします。今後またご一緒できることを楽しみにしております。）

退職・異動時

• I would like to inform you that I will be leaving my current position as of [Date]. I greatly appreciate all the support and kindness you have given me.
  （このたび[日付]をもちまして現職を退職いたします。在職中に賜りましたご厚情に心より感謝申し上げます。）
• Although I will be moving to a new position, I hope we will continue to stay in touch.
  （異動となりますが、今後もご縁を大切にできればと思います。）

よくある質問（FAQ）

Q1. 業務終了の挨拶で使ってはいけない表現はありますか？

A. 「もう関わりません」「これで終わりです」など、突き放す印象の言葉は避けましょう。業務が終了しても関係は続く可能性があるため、「今後ともよろしくお願いいたします」 という一言を添えるのが安心です。

Q2. 社内の業務終了挨拶は省略しても大丈夫？

A. 業務の内容や職場の雰囲気によりますが、上司や関係者への報告は必須です。特にプロジェクトや重要な業務では、口頭・メールどちらでも「終了の報告＋感謝」を伝えるのがマナーです。

Q3. 社外への業務終了挨拶は電話とメールのどちらが良いですか？

A. 基本はメールで問題ありません。ただし、長期的な契約終了や大規模プロジェクト終了など重要な場面では、電話や訪問で直接お礼を伝え、その後にメールで文面を残すとより丁寧です。

Q4. 英語で業務終了挨拶をするときの注意点は？

A. 直訳調ではなく、シンプルで丁寧な表現を選びましょう。たとえば “I appreciate your support” や “I look forward to working with you again” などが好印象です。

Q5. 業務終了の挨拶メールは何時ごろ送るのが適切ですか？

A. 就業時間内に送るのが基本です。社外の場合は相手の業務時間を考慮して、午前中や午後早めの時間帯が理想的。深夜や休日の送信は避けましょう。

Q6. 挨拶をし忘れてしまった場合はどうすればいい？

A. 気づいた時点ですぐにメールや電話で連絡を入れましょう。遅れたことを一言お詫びすれば問題ありません。例：

「ご連絡が遅くなり申し訳ございません。○○業務につきまして、○日に無事終了いたしました。改めて御礼申し上げます。」

業務終了挨拶を印象良くするコツ

文章や言葉だけでなく、「伝え方」にも気を配ると、相手に好印象を与えられます。ここでは、挨拶の際に意識したい表情・声のトーン・所作のポイントを紹介します。

1. 表情

• 笑顔を基本に：特に業務完了の報告では、晴れやかな表情が好印象
• 感謝を込めた穏やかな表情：退職・異動の挨拶時は、明るさと落ち着きをバランスよく

2. 声のトーン

• 社外対応 → やや低めで落ち着いた声色、ゆっくりと発音
• 社内対応 → 明るく元気なトーンで「お疲れさまです」と一言添えると好印象
• 電話対応 → 相手に聞き取りやすいスピードと声量を意識

3. 所作・姿勢

• 姿勢を正す：背筋を伸ばして挨拶するだけで信頼感が増す
• お辞儀の角度
  • 社内：15度の軽い会釈
  • 社外：30度の丁寧なお辞儀
• 身振りは控えめに：余計な動きは避け、誠実さを伝える

4. タイミング

• 社内 → 定時後や一区切りついた瞬間に「お疲れさまです」と声をかける
• 社外 → 打ち合わせや訪問の終わりに「本日はありがとうございました」と区切る

挨拶メールに添えるおすすめ結びフレーズ集

業務終了の挨拶メールは「最後の一文」で印象が決まります。ここでは、場面別に使える結びフレーズを紹介します。メール文末に自然に添えれば、より丁寧で誠意ある挨拶になります。

社外向け（取引先・顧客）

• 「今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。」
• 「末筆ながら、皆様のご健勝と貴社の益々のご発展をお祈りいたします。」
• 「引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。」

社内向け（上司・同僚）

• 「本件につきましては以上で完了いたしました。引き続きよろしくお願いいたします。」
• 「ご協力ありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします。」
• 「本日はお疲れさまでした。明日もどうぞよろしくお願いします。」

退職・異動時

• 「在職中は大変お世話になりました。心より御礼申し上げます。」
• 「皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。」
• 「新天地においても精進いたしますので、今後ともよろしくお願いいたします。」

英語メールで使えるフレーズ

• Thank you once again for your kind support.
  （改めてご支援に感謝申し上げます。）
• I look forward to keeping in touch with you.
  （今後もご縁を大切にしていきたいと思います。）
• Wishing you continued success and good health.
  （ますますのご活躍とご健勝をお祈りいたします。）

挨拶メールを送る際の件名例

メールは「件名」で相手の第一印象が決まります。特に社外向けでは、簡潔かつ内容がひと目で分かる件名にすることが大切です。

社外向け（取引先・顧客）

• 「【ご報告】○○業務終了のご挨拶」
• 「○○案件 業務完了のご報告」
• 「退職のご挨拶（○○株式会社 ○○）」
• 「異動のご報告（○○株式会社 ○○）」
• 「プロジェクト完了の御礼とご報告」

👉 ポイント：社外向けは「ご報告」「ご挨拶」「御礼」などの丁寧な言葉を入れると誠意が伝わります。

社内向け（上司・同僚）

• 「本日の業務終了のご報告」
• 「○○業務 完了しました」
• 「○○プロジェクト完了のご報告」
• 「退職のご挨拶（○○部 ○○）」
• 「異動のご報告（○○部 ○○）」

👉 ポイント：社内向けは簡潔でOK。ただし退職・異動のときは「ご挨拶」を件名に入れてフォーマルさを保ちましょう。

英語の件名例

• Project Completion Notice（プロジェクト完了のご報告）
• Thank You for Your Support（ご支援への御礼）
• Farewell Message from [Name]（退職のご挨拶）
• Announcement of Transfer（異動のご報告）

👉 ポイント：ビジネス英語メールでは「Notice」「Announcement」「Message」などのフォーマルな単語を入れると安心です。

業務終了挨拶メールでありがちな失敗例と改善例

せっかくの業務終了挨拶も、内容や書き方を誤ると逆効果になってしまいます。ここでは、よくある失敗例とその改善策を紹介します。

失敗例1：件名が曖昧で開封されない

NG例：「ご報告」「お知らせ」
👉 何の報告か分からず、後回しにされる可能性が高い。

改善例：「【業務終了のご報告】○○プロジェクトについて」
👉 件名に「業務終了」や「プロジェクト名」を入れると一目で分かりやすい。

失敗例2：本文が長すぎて読みづらい

NG例：経緯を長々と説明し、最後まで読まれない。

改善例：

• 1段落目：業務終了の報告
• 2段落目：感謝の言葉
• 3段落目：今後への一言

👉 「短く、要点を押さえる」ことで相手の負担を減らす。

失敗例3：感謝の言葉が抜けている

NG例：「業務が完了しました。以上です。」
👉 事務的すぎて冷たい印象になる。

改善例：「業務が無事完了いたしました。ご協力いただき誠にありがとうございました。」
👉 一言「感謝」を加えるだけで印象が大きく変わる。

失敗例4：敬語の誤用

NG例：「ご苦労さまでした」（目上の相手に使用）
👉 目上に対しては失礼にあたる。

改善例：「お疲れさまでした」「ご尽力いただき誠にありがとうございます」
👉 誰に対しても使える敬語を選ぶ。

失敗例5：送信タイミングが不適切

NG例：深夜や休日に送信してしまう。
👉 相手に気を使わせてしまう可能性あり。

改善例：

• 社内 → 定時内（終業時間前後がベスト）
• 社外 → 午前中か午後早めに送信

業務終了挨拶メールを簡単に作れる便利ツール・テンプレート集

文章やマナーを理解しても、「ゼロから作るのは大変…」という方のために、便利なツールやテンプレートを紹介します。これらを活用すれば、誰でも短時間で印象の良い挨拶メールを作成できます。

1. Microsoft Office テンプレート

• 特徴：Word・Outlook用の無料テンプレートあり
• おすすめ用途：社内・社外のフォーマルメール
• リンク例：Microsoft公式の「ビジネスレター・メールテンプレート」

2. Canva（キャンバ）

• 特徴：デザイン性の高い文書作成が可能
• おすすめ用途：退職・異動などで個性を出したい場合
• メリット：ブラウザで簡単編集／無料プランでも利用可能

3. Google ドキュメント テンプレート

• 特徴：Googleアカウントがあれば無料で利用可能
• おすすめ用途：クラウド上で共有・編集できるため社内報告に便利
• メリット：複数人で同時編集できる

4. ChatGPTなどのAI文書生成ツール

• 特徴：状況（相手・目的・文体）を入力するだけで自動生成
• おすすめ用途：即時に下書きを作りたいとき
• メリット：敬語の誤用や文体のバランスを自動で整えてくれる

5. 使える定型フレーズ集（ショートテンプレ）

社内外でそのまま使える「一文テンプレ」を控えておくと便利です。

• 社内：「本日の業務は以上で終了しました。引き続きよろしくお願いいたします。」
• 社外：「○○業務が無事に完了いたしました。多大なるご協力を賜り、心より感謝申し上げます。」
• 退職・異動：「これまで大変お世話になりました。今後のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。」
• 英語：”The project has been successfully completed. Thank you for your kind support.”

まとめ

本記事では、業務終了挨拶に関する 文例・マナー・実践テクニック・便利フレーズ・件名例・NG例・便利ツール を徹底的に網羅しました。

• 例文集：メール・対面・社内外・退職・異動・英語
• マナー：敬語・送るタイミング・相手別の注意点
• 実践テクニック：声・表情・姿勢・タイミング
• FAQ：よくある疑問を解決
• フレーズ集：結びの一文／件名例
• 失敗回避：NG例と改善策
• 便利ツール：即使えるテンプレ・文例作成支援

これ一つで「挨拶の準備・作成・送信」までフルサポートできる、まさに 業務終了挨拶の完全実用版ガイド です。