小学生の宿題や学習の一環として出されることが多い「日記」ですが、
❓「何を書けばいいのかわからない」
❓「毎日続かない」
❓「親がどこまで手伝うべき?」
と悩む家庭は少なくありません。
子どもにとって日記は、ただ文章を書く練習ではなく、考える力や表現力を育てる大切な学習です。
しかし、やり方を間違えると「日記=つらい宿題」になってしまい、逆効果になることもあります。
この記事では、小学生向けの日記の正しい書き方を軸に、書くことがないときの対処法、学年別のポイント、無理なく続けるコツまでを丁寧に解説します。
親子で日記に向き合う際のヒントとして、ぜひ参考にしてください。

小学生が日記を書く目的とは?
日記は「作文」ではなく「考える練習」
小学生の日記は、上手な文章を書くことが目的ではありません。
本来の目的は次のような力を育てることにあります。
- その日の出来事を思い出す力
- 自分の気持ちを言葉にする力
- 物事を順序立てて考える力
つまり、日記は「正解を書くもの」ではなく、自分の考えを表現する練習なのです。
この点を大人が理解していないと、添削のしすぎや書き直しの強要につながり、子どものやる気を奪ってしまいます。
小学生の日記の基本的な書き方
基本構成はとてもシンプルでOK
小学生の日記は、以下の流れを意識するだけで十分です。
- いつ・どこで何をしたか
- そのときどう思ったか
- 印象に残ったことや感想
文章量は学年によって異なりますが、低学年なら2〜3文、高学年でも1ページ未満で問題ありません。
うまく書こうとしなくていい理由
「きれいな文章を書かせたい」と思うあまり、表現を直しすぎると、子どもは「自分の言葉ではダメなんだ」と感じてしまいます。
多少の言い間違いや幼い表現があっても、それは成長の途中だからこそ出てくるものです。
まずは最後まで自分で書けたことをしっかり褒めてあげましょう。
日記に書くことがないときの対処法

「特別な出来事」は必要ない
小学生が日記でつまずく最大の原因は、「今日は何もなかった」と感じてしまうことです。
しかし、日記に特別なイベントは必要ありません。
こうした日常の小さな出来事こそ、日記の立派な題材です。
書くことがない日に使える質問例
親がサポートする場合は、答えを教えるのではなく、質問で引き出すのがポイントです。
質問に答える形で書くだけでも、自然と文章になります。
学年別|小学生の日記の書き方ポイント
低学年(1〜2年生)
まずは「書くことに慣れる」ことを最優先にします。
中学年(3〜4年生)
文章としての形を少しずつ整えていく時期です。
高学年(5〜6年生)
作文につながる力を養う段階に入ります。
小学生の日記を続けるコツ

毎日書かせようとしない
日記は「毎日書かなければいけない」と思うほど、負担になります。
週に2〜3回でも十分ですし、短い文章の日があっても問題ありません。
親は「先生」にならない
赤ペンで直したり、細かく指摘したりすると、日記は苦痛になります。
親の役割は、見守り役・応援役です。
これだけで、子どものやる気は大きく変わります。
小学生の日記がもたらす効果
日記を続けることで、小学生には次のような変化が見られます。
- 自分の気持ちを言葉にできるようになる
- 文章を書くことへの抵抗が減る
- 振り返る習慣が身につく
これらは国語だけでなく、将来の学習全体にも良い影響を与えます。
まとめ:小学生の日記は「続けられる形」が一番大切
小学生の日記は、上手に書くことよりも、無理なく続けることが何より重要です。
書くことがない日があっても問題ありませんし、短い文章でも十分価値があります。
親が少し視点を変えてサポートするだけで、日記は「つらい宿題」から「自分を表現する楽しい時間」へと変わります。
ぜひ、子どものペースを大切にしながら、日記を学びの習慣として育てていきましょう。

