近年、会場参加とオンライン参加を同時に行う「ハイブリッド研修」が増えています。
しかしその分、トラブルや進行上の失敗が起きやすく、挨拶の中でのリカバリー力がますます重要になります。
会場側とオンライン側の両方に気配りをしながら進めるのは簡単ではありませんが、うまく切り返すことで場が和み、逆に参加者との一体感を生み出すことができます。
本記事では、ハイブリッド研修特有の失敗シーン別リカバリーフレーズ例をご紹介します。
ハイブリッド研修で起こりやすい失敗と対応ポイント
よくある失敗例
- 会場とオンラインのどちらかを忘れてしまう
- 音声がハウリングする/届かない
- 会場とオンラインで進行のテンポがずれる
- 質疑応答で「どちらの参加者が話しているか」分かりにくい
- 会場とオンラインの一体感が保てない
リカバリーの基本
- 両方に感謝と配慮を示す:「会場・オンライン双方からご参加いただきありがとうございます」
- トラブルを共有の笑いに変える:「まるでテレビ中継のようですね」
- 進行を丁寧に言葉で補足する:見えない・聞こえない部分は必ず言葉でフォロー
ハイブリッド研修・失敗別リカバリーフレーズ集
1. 会場とオンライン、どちらかを忘れてしまったとき
- 「あ、オンラインの皆さまにも改めてご挨拶します。失礼しました。こちらからも温かく見守っていただいていると思います。」
- 「会場の皆さんとやり取りしていましたが、画面越しの皆さんも大切な参加者です。改めてありがとうございます。」
2. 音声トラブル(ハウリング・届かない)
- 「音声が重なってしまいましたね。まるで合唱しているようでした(笑)。調整しますので少々お待ちください。」
- 「オンラインの皆さん、音声は届いていますか?聞こえづらい場合はチャットで教えてください。」
- 「こうしたトラブルもハイブリッド研修の“臨場感”として楽しんでいただければ幸いです。」
3. 進行のテンポがずれてしまったとき
- 「少し間ができましたが、オンラインと会場をつなぐ時間も大切ですね。」
- 「会場では今○○を共有しています。オンラインの皆さんにも補足しますね。」
- 「同時進行の難しさもありますが、それがハイブリッドの醍醐味です。」
4. 質疑応答で混乱が起きたとき
- 「今のご質問は会場からでした。オンラインの方も、ぜひチャットでご意見をお寄せください。」
- 「どちらからの発言か一瞬分かりませんでしたが、それだけ活発に意見が出ているということで嬉しいです。」
- 「順番が前後しましたが、全員の声を大切に扱わせていただきます。」
5. 一体感が欠けてしまったとき
- 「会場とオンラインで空気感は違いますが、学びの目的は一緒です。共に時間を共有できていることに感謝します。」
- 「物理的な距離はありますが、心の距離は近くしていきましょう。」
- 「ハイブリッドだからこそ多様な視点が集まる。それを強みにしていきましょう。」
ユーモアを交えたハイブリッド研修リカバリー例
- 「音声が二重になってしまいました。私の声がエコー付きでお届けできてラッキーと思っていただければ(笑)。」
- 「会場の皆さんとオンラインの皆さん、ちょっと時差があるのも“国際会議”っぽくていいですね。」
- 「両方に目を配るのは少し難しいですが、今日は二刀流で頑張ります。」
- 「トラブルも含めて、この研修の“思い出”にしてください。」
クロージングでのリカバリーフレーズ例
- 「今日はハイブリッドならではのトラブルもありましたが、皆さまのおかげで最後まで進行できました。」
- 「会場・オンライン双方からのご参加に心より感謝申し上げます。」
- 「多少のハプニングもありましたが、それも含めて共に学んだ証だと思っています。」
- 「距離は違えど、一緒に学びを共有できたことが何よりの成果です。」
まとめ
ハイブリッド研修では、音声・映像・進行のちょっとした不具合や失敗がつきものです。
しかし、そのときに一言リカバリーできるかどうかで参加者の印象は大きく変わります。
会場とオンラインの両方に目を向け、感謝とユーモアを添えた言葉を選ぶことで、失敗を逆に「学びの一体感」に変えられます。
次回の研修では、ぜひここで紹介したフレーズを活用してください。
オンライン研修会の挨拶|リンク集
✅オンライン研修会の挨拶|参加者の年齢層・研修テーマ・業界別に合わせた挨拶フレーズ例
✅オンライン研修会の挨拶|参加者に感謝を伝えるクロージングメッセージ集
✅オンライン研修会の挨拶|失敗したときにリカバリーできる挨拶フレーズ例
✅オンライン研修会の挨拶|参加者を巻き込むインタラクティブな挨拶フレーズ例