2019年12月1日にゲンキの時間で「腰痛の予防改善法」を紹介しました。

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腰痛の見分け方

足にしびれを感じる場合には、椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症(せきついかんきょうさしょう)、2つの可能性がありますが、簡単に見分ける方法があります。
 
・椎間板ヘルニア:椎間板が前から神経を圧迫しているので、前かがみになると痛む
・脊柱管狭窄症:靭帯などが後ろから神経を圧迫しているので、背中を反らせると痛む

脊柱管狭窄症の特徴的症状「間欠跛行(かんけつはこう)」

・間欠跛行(かんけつはこう)とは
一定の距離をあるくと、脚の痛みやしびれに襲われるのですが、その時に前かがみになって休むと痛みが治まるという症状のことです。
 
痛む理由:立ち姿勢・歩行姿勢は、背骨が反るため神経圧迫を強め、痛みが出ます。
痛みが治まる理由:前かがみになると神経の圧迫が弱まり、痛みが引いてきます。

仙腸関節性腰痛

同じような腰痛でも、お尻のあたりが痛むなら、仙腸関節性腰痛の可能性があります。
 
激しい運動をする人や出産で痛めることが多い腰痛です。
 
それでも、仙腸関節性腰痛であれば、神経に影響を及ぼしていないタイプの腰痛なので、セルフケアで改善する可能性があります。

正しいセルフケアとは?

NG→子どもに踏んでもらう:子どもは加減が分からないので、強い刺激を受けることもあり、逆に腰痛が悪化してしまう可能性があります。
 
OK→カイロで温める:急に腰が痛くなった場合は冷やした方が良い。でも、慢性腰痛の場合にはカイロで温めるのが有効になります。
 
OK→テニスボールでマッサージ:床と背中の間にテニスボールを挟んで行うマッサージですが、その際に背骨の両脇にある筋肉にボールをあてるようにするのがコツです。
 
OK→スクワット:腰周りの筋肉を鍛えられ痛みの軽減につながりますが、無理しないことが肝心です。

ドクターおすすめのセルフケアとは?

色んな腰痛に効くおすすめの体操です。
 
・猫背体操
椅子に座った状態で、猫のように背中を丸め、背骨を緩める体操。
 
猫背の状態を20秒間キープ→2回で1セット
1日に4~5セット行う
 
*腰ではなく、背骨を緩めることを意識して行います。
 
利点①:背中の柔軟性を高める事で腰が守られる
利点②:腰痛の改善・予防につながる

脳と関わる心因性腰痛

原因が特定できない場合には、心因性腰痛と考えられるケースもあるとのこと。
 
本当は、軽い腰痛で済む、あるいは、治ってしまうような腰痛が、何らかのストレスがきっかけで慢性化したり、難しい痛みに変わってします腰痛のことを心因性腰痛を呼びます。

腰痛と脳の関係

脳の中で、体の痛みを制御していると言われるのが「側坐核(そくざかく)」という部分。
 
ストレスが無いとき(通常)
痛み→側坐核が制御:痛みを抑制する
 
ストレスがあるとき
痛み→側坐核が制御できない:痛みを感じる

心因性腰痛の治療法

リエゾン療法(フランス語で連携・つなぐの意味)
 
整形外科が他の科目(精神科や内科など)のスタッフと連携して治療にあたる方法。

心因性腰痛の改善につながるアイテム

心因性腰痛の改善につながるアイテムとは?
日記

「痛いときにどう感じたか」「痛いときにどうこうどうしたか」を日記につけてもらい、それを見て精神外科医・精神科・心理士などがアドバイスし、ポジティブな行動を促していきます。
 
ストレスの原因を理解し、腰痛に対する誤った考え方を治すのに役立ちます。
 

 *日記以外でも、ストレスが解消されれば構わないので、自分に合ったストレス解消法でも良いです。

まとめ

一口に腰痛と言っても色々あるので、前かがみや背中を反らせるけでも、ある程度特定できるかもしれませんね。
 
なので、今日の処方箋。
 
原因に合わせて正しい対策を  
また、座る姿勢は腰痛には良くないのですが、日本人は座る時間が長いので、腰痛になりやすい傾向が強いようです。
 
日頃から意識して、腰に負担をかけないように気をつけたいものですね!

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